キリコはBJの足を広げさせ、反射的に閉じようと動く足の間に体を割り込ませた。
膝をベッドとBJの太腿の下に差し込むととBJの腰が浮く。
シャワーから連れ出したBJはもちろん一糸纏わぬ全裸。尖った乳首も、支えがなくとも天を向く性器も、丸見えだ。
腰が浮いたことによってはっきりと見える後門も綺麗な薄紅色で特に汚さは感じない。
じっと食い入るようにみつめると視線を感じたのか、その場所はヒクヒクと蠢いた。
誘われるように指先でそっと触れると、BJの体がビクンと大きく跳ねた。
「だ、めだ」
小さな呻き声と一緒に下半身が逃げようとよじれる。
耳に入った今まで聞いたことのない弱々しい声で、キリコに一気に火がついた。
ピタリと指先を宛がいぐいと力を入れると、そこは大した抵抗もせずにスブリと受け入れた。
あまりの柔らかさにキリコは一瞬驚くが、散々腸内洗浄をしたあとなのだから解れていて当然なのだ。
もしかしたが浴室で自慰にふけっているときに、性器だけでなくここも弄っていたのかもしれない。
その妄想はあまりにも淫らで、キリコの股間が更に大きくなった。
興奮のままに指を進めると抵抗もなくずぶずぶと沈む。
「あっ、ああ」
BJの体が仰け反り、シーツの上をツートンカラーの髪が乱れた。
体内は発火するのではないかというほど熱く、肉壁が絡みついてくる。
興奮してぐるぐるとかきまわすと、目の前にあるBJの性器が今まで以上にぐんと反り返った。
逃げようとしているのか、もっととねだっているのか、どちらともつかない動きで腰が揺れる。
噛み締めた唇からは、さっきまでの喘ぎとは違う微かな呻きと荒い息が漏れる。
キリコが指を引き抜こうとすると肉壁の締め付けがいっそうきつくなり、逃すまいとするかのように蠢いた。
堪らなくなって無理矢理引きずり出し、もう一本を添えて一気に貫いた。
「ひっ、あぁぁ!」
傷だらけの肌に汗が噴出す。
遠慮なく擬似セックスのようにかき回しながらハイスピードでピストン運動を繰り返す。
しかし、女と違い濡れることのない後門は次第に乾いていき、仕舞には指の動きをはばみはじめた。
絶え間なく響く喘ぎ声に苦痛の色が混ざっていく。
ギチギチと動きがとれなくなると、さすがにキリコは体内を傷つける恐れがあることを思い出した。
慌てて二本の指を引き抜くと、BJの体が安堵したようにゆっくりと弛緩した。
だが、キリコにはここでやめるつもりはまったくない。
さっきBJを風呂場から連れ出すときに一緒に持ってきた備え付けのローションを、BJの股間に垂らす。
反り返った性器の先端からトロトロと流れ落ち、尻の間を伝ってシーツに染み込んでいく。
万遍なく濡れたことを確認し、今度は自分の性器にローションをぶっかけた。
ローションの瓶を横に置き、行為を再開する。
今度は指を3本に増やしローションまみれの後門にゆっくりと挿入した。
濡れた後門はキリコの指をギュウギュウと強く締め付けながらも貪欲に飲み込んでいく。
「あっ、やめッ」
頭を振って腰を揺らしたBJが拒否の言葉を吐いた。
ここまで昂っているのに、まだ完全に快楽に落ちない精神に感心しながらも、反対に強い征服感が湧き上がってくる。
指を根元までぐっさりと挿し込み3本の指を好き勝手にバラバラと動かすと、BJの体が跳ねるように痙攣した。
「あぁ、あっ、あぁっ」
一度も触られていないBJの性器はこれ以上ないほど反り返り、ダラダラと先走りを流している。
内部を探って、知識として持っている前率線の位置を探すと、コリッとしたものが指先に触れた。
「ひっ!」
BJが引き攣った悲鳴をあげた。
「ここか」
コリコリと何度か擦り、間違いなく前率線であることを確認したあと、キリコは指を引き抜いた。
BJの足を大きく広げさせ抱え込み体制を整えても、抵抗はない。
体を前方に倒し顔を覗きこむと、唇の端からは唾液が垂れ、赤い目は目を見開らかれていた。
今まで一度も見たことのない顔だった。
いつもは噛み付いてくる憎らしい男なのに、今は自分に翻弄されされるがままになっている。
ゾクゾクと背筋を快感が駆け抜ける。
完全に征服し、正気を失うほどよがり狂う姿がみたい。
指によってすっかりとほぐされローションまみれになった後門に、キリコは自分の性器を宛がった。
前立腺の場所はしっかりと確認した。
確実にその場所を突き、擦ることができる角度に体を合わせる。
「ブラック・ジャック」
名前を呼ぶが組み敷いた男は反応を返さない。
何度も呼び続けると、ようやく目に光りが戻り、その視線がキリコを捕らえた。
「俺が誰だかわかってるか?」
「・・・キ、リコ」
その答えに満足したキリコは腰にぐっと力を入れ、BJの体内に侵入を開始した。
散々指でほぐしたとはいえ、指と性器では大きさが全然違う。
それどころかキリコは外国人、そのうえサイズはその外国人レベルを遥かに超えていた。
さっきはスルリと飲み込んだが、今度はそう簡単にはいかない。
しかしキリコは遠慮しなかった。乱暴な動きも交えて、ぐいぐいと打ち込んでいく。
「っ、ま、まて!!」
今までほとんど抵抗をしていなかったBJが足をばたつかせ、腰を引き侵入をはばもうとした。
だが、抱え込んまれた足と大きな手でしっかりとホールドされた腰は微動だにもしない。
先端に感じる肉の熱さにキリコの興奮が更に高まる。
なかなか開かない後門に焦れて、尻肉ごと指で押し広げるとキリコは全体重をかけて圧し掛かった。
「ひっ、あっあぁぁぁーーーーーーっ!!」
熱く巨大な楔が強引に体内を引き裂いていく痛みと激しい圧迫感にBJの唇から叫びが迸る。
一番大きな鬼頭をようやく収めることに成功したキリコは荒い息を吐きながら、腰の動きをとめた。
キュウキュウと吸い付くように締め付けてくるそれは過去に一度も味わったことないほど強烈なものだ。
女なんて目ではない。
油断するとあっというまに達してしまいそうだ。
キリコは大きく深呼吸を繰返し、迫り来る絶頂感をどうにか押さえ込んだ。
そうしている間にBJの息も少しづつ落ち着いてくる。
ものすごい圧迫感はあるが痛みは収まりつつある。
痛みが完全に引くと今度は、その体内の塊の存在がぞくぞくとしか快感となってBJの下肢をジンジンと痺れさせはじめた。
先端を締め付けている肉壁がゆっくりほどけ少し緩んだあと、奥へ引き込むように蠢きはじめた。
それを性器全体で感じたキリコは腰の角度を整え、まだほとんど外に取り残されたままの竿と結合部分にローションの残りを垂らした。
「いくぜ」
大きさや動きをリアルに伝えるために、わざとゆっくりと挿入していく。
前立腺付近で一度とめ、鬼頭部分を押し付け腰を揺らすと、BJの体がビクビクと跳ね上がった。
角度を変え先端で何度もつついたあと、擦りつけながら一気に奥まで貫いた。
「−−−−−−−−−−−ッ!!」
声にならない叫びをあげて、BJの体がえびぞりにしなり、天を向いていた性器の先端から精液が迸った。
触れられていないのに、男を受け入れただけで達したのだ。
「くっ」
キリコは咄嗟に下半身に渾身の力を込め、思わず呻いた。
BJが射精しているその間、内壁が信じられないような動きをしているのだ。
まるでバイブレーション。
キュウウと締め付けながらも、細かい振動を与えてくる。
目を瞑り、息をとめ、腰に力をいれ、キリコは今にも射精しそうになるのを必死になって耐えた。
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