人に害をなす怪物達を狩る男。
人は彼をヴァンヘルシングと呼ぶ。
彼は殺人犯としてお尋ね者だ。
人間が怪物と化したとき、死すと人間に戻る。
それが、彼を殺人犯として人の目に映らせているのだ。
といわれているが、実はその殺戮ぶりが原因だったりしている。
楽しげにバッサバッサと狩っている姿はまるで鬼神の如し。
今日も殺人犯ジギルを狩ったレゴラスは教会へ嬉々として戻る。
殺人犯の汚名を着てもバチカンの言うことを聞き、モンスター狩りを続けるのは
バチカンの見習い修道僧フロドに会いたいがためだった。
地下に降ると、錬金術や怪しげな術により生み出された品々がところ狭しと並び沢山の人々が往来している。
その中で目ざとくフロドをみつけ近づこうとするが、次の指令を受けよ、と枢機卿に呼びつけられてしまう。
世の中のためでも教会のためでもなくフロドに会うがために頑張っているというのに。
レゴラスは苛苛しながら次の狩るべき相手の指示を受ける。
なんと次は手強い吸血鬼だ。
こんな命がけの仕事なんかご免蒙りたいがそういう訳にもいかない。
そこに一瞬の閃きが。
フロドを連れ出す最大のチャンスであることに気がついたのだ。
吸血鬼を倒すためには修行を積んだ僧が必要だと、武器開発担当者であればいうことはないと。
口先八丁と有無を言わせぬ圧力で言いくるめ、見事フロドをお供として連れ出すことに成功した。
そしてふたりの物語がはじまった。
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