指とは比べ物にならないほど巨大な塊が、いくら柔らかくなっているとはいえほとんど解していない後門を貫いたのだ。
衝撃と圧迫感、そして激しい痛みがシンタローを襲った。
「ああ、キュウキュウしめつけてすごく気持ちいい」
しばらく動かず締め付けを楽しんだあと、マジックはゆっくりと動きだした。
「あっ、動く、なっ」
大きさに慣れ痛みが薄れてきたとはいえ、ほとんど濡れていない結合場所は動かされれば新たな痛みが発する。
「無理だよ。ホラ腰をもっとあげて」
半分ほど引き抜いたところでマジックは結合部分にジェルを垂らした。
シンタローの尻とマジックのモノにぬるぬるとした液体がたっぷりと注がれる。
ソファーに滴るほど塗らしたあと、マジックはふたたびシンタローの中に根元まで挿入した。
「あっ、はっ」
シンタローが小さく喘ぐ。
ジェルはその機能を充分に果たし、乾いた摩擦の痛みからシンタローを解放した。
痛みがなくなれば、交わりにより発するのは快感のみ。
何度かゆるゆると出し入れしたあと、シンタローの様子をみて大丈夫だと判断したマジックは、シンタローの腰を掴み体位を調整すると、爆発したように腰を前後に動かしだした。
「あっ!あぁぁっ」
突き出された尻を思う存分貫く。
久々に味わう熱い肉壁の蠢き、そして締め付け。
マジックは夢中になってシンタローの中を貪る。
長く黒い髪がマジックの動きに合わせて乱れ跳ねる。
突き上げの衝撃に耐えるようにソファーに縋りつく綺麗な手や、未だ赤い総帥服を着たままの背中をみつめながら、交わる快感を満喫していたマジックだったが、突然動きをとめた。
「これじゃ駄目だ」
「・・・な、に・・・が」
マジックの呟きを聞き、シンタローは荒い息を吐きながら首を捻りマジックをみようとした。
だがそれよりも早く、マジックはシンタローから己のモノを引き抜いた。
ズルルと音をたて、いやらしい液を滴らせながら勃起したままのモノの引き摺りだされる。
巨大な塊を排出したばかりで締まりきっていない後門は赤い内臓をみせながらゆっくり閉じ、ヒクヒクと震えた。
これ以上勃起させてどうする、と責めたくなるほどいやらしい眺めだった。
それでもマジックは、このいやらしい結合部分を眺めるだけではもの足りない。
もっともっといやらしいものを見ながらでなければ、満足は出来ないのだ。
シンタローの体を反転させ上向きにさせると、その体に残る衣服を全部剥ぎ取る。
均整のとれた綺麗な体がマジックの眼下に晒された。
黒髪が汗にまみれた体に纏わりつき、尖った乳首を乗せる胸が荒い息とともに激しく上下している。
ひきしまった腹筋と、その下にある黒い茂み、そして天を向いて先走りを溢れさせている形のいい性器。
それらがいっぺんにマジックの視界に飛び込んでくる。
そしてなによりもマジックを煽るのは、快感に上気しトロンとした目をしているシンタローの顔だった。
「たまらないね」
口の中で小さく呟いて、マジックはシンタローの両足を抱えあげた。
「やっぱ顔をみなくちゃ楽しくないね」
満足気に微笑むと、シンタローの体をさっき以上に硬く勃起したモノで貫いた。
「あっ、あぁっ!」
体位が変わったことにより今までと反対側の肉壁を鬼頭で擦られ、新たな刺激にシンタローの体が仰け反った。
両足が突っ張り、爪先までピーンと伸ばされる。
「たくさん感じて可愛い顔をみせておくれ」
「ばっ、か」
薄目をあけてマジックを睨みつけるが、快感に蕩けた表情にはすでに迫力はなく、益々マジックを煽るだけだった。
「ホラ、憎まれ口はいいから。沢山気持ち良くなりなさい」
「ンッ、あっ!?あぁぁぁーーーーーーーー!!!!」
容赦ない動きで突き上げられて、シンタローは悶えながら叫ぶ。
突き上げられ、掻き混ぜられ、複雑な腰の動きにシンタローの頭は快楽で真っ白になる。
マジックの動きに合わせてブルブルと揺れ動くシンタローのモノ。
その下には真っ赤に染まった後門が犯されぐちゅぶちゅといやらしい音をたて、マジックのモノが糸を引きながら出入りしている。
「すごい、シンちゃん・・・すごくいやらしいよ」
体を倒し、それでも突き上げることをやめぬまま、喘ぎに開いた唇の端から垂れる唾液を舐めながら囁いた。
密着したことにより深くなった結合と、ふたりの体の間で揉みくちゃにされる性器への刺激に、シンタローはマジックの体に縋りついた。
快感に意識を飛ばしそうになりながらも、されるがままの自分が悔しくマジックに一矢酬いたくって、シンタローは自分を貫くマジックの腰に両足を絡ませ、ぐいと引き寄せた。
「うっ・・・」
自らの意思によらない突然の深い交わりにマジックの唇から短い呻きがあがる。
その声を聞いてシンタローは満足し、同時にゾクゾクとした興奮を覚えた。
腹に力を入れマジックを咥え込んでいる後門を思いっきり窄めると、マジックが顎を突き出し軽く仰け反る。
シンタローからの反撃に、締められたモノから全身にビリビリとした快感が駆け巡り、マジックはつい気持ちよく喘いでしまった。
イキそうになるのを腰に力を込めて耐える。
快感にどっと汗が吹き出るのを感じながら、マジックがシンタローの顔をみると、してやったりという表情を浮かべていた。
「・・・やるね、シンタロー」
「負け・・・るかよ」
喘ぎながらも可愛げのない口をきくシンタローをみて、マジックは苦笑した。
「わかってないね」
「なにがだよ」
マジックが動き止めたことにより、余裕を取り戻したシンタローは後門を収縮させながら腰を揺らし与える刺激を強力にした。
眉間に皺を寄せ耐えるように一瞬目を閉じたマジックをみて、シンタローは主導権を握ったような気になる。
だが、それはほんの少しの間で。
「そんなに煽るなんて・・・手加減はいらないってことだね?」
ゾクリとする微笑みを浮かべたマジックをみて、シンタローが「しまった」と思ったときはすでに遅し。
シンタローの両足を抱えなおしその膝が顔につくくらいまで屈伸させると、膝立ちしたマジックは上から突きおろすように腰を動かしはじめた。
苦しい体制にシンタローの顔が苦しげに歪むが、すぐに与えられた快感に苦しさを吹き飛ばされた。
上から体重をかけてガンガン突かれ、あまりの激しさに悲鳴があがる。
大きく開いた口の中になにかの液体が滴り落ちてきて舌に苦味を感じたシンタローは、それが目の前にぶらさがっら自分のモノの先走りだと知って、羞恥に顔が真っ赤に染まった。
そんなシンタローをみてマジックは突きこむ速度をあげながら、益々羞恥を煽る言葉をかけた。
「セルフ顔射なんて・・・ゾクゾクするね。早くみせておくれ」
「あっ、ああっ・・・!!!」
いやらしい言葉をかけられ体内を発火するのではないかというほど擦られ、シンタローは耐えられず射精した。
ドクドクと吐き出す感覚と共に、顔に生暖かい液体が降り注ぐ。
そんないやらしい光景を目の当たりにし、同時に吐精の快感に締め付け蠢く肉壁に包まれたマジックのモノは、止めることもできずに暴発する。
とっさに根元まで押し込み全体を肉壁に締め付けられながら、熱い最奥にマジックも射精した。
奥に注がれる熱さと衝撃に、シンタローはもう一度軽い絶頂を迎え全身を大きく振るわせた。
シンタローの中に収まったまま絶頂の余韻を楽しんでいると、抱え込んでいた足からくにゃりと力が抜けた。
「シンタロー?」
両足を下ろし、シンタローの顔を覗きこむ。
荒かった息は整い、波打っていた胸板が静かに上下していて、黒い瞳は長い睫に閉ざされている。
「え?まさか?」
腰を引き結合をとくとゾクゾクとした快感が下肢を駆け抜ける。
「んッ」
マジックの口からつい甘い呻きが漏れたが、シンタローはピクリと小さく震えたたけで他に反応を返さない。
汗と精液にまみれた均整のとれた体はソファーに長々と横たわっている。
快感に意識を失ったのかとも一瞬思ったが、そうでないことはすぐにわかった。
安らかな寝息が聞こえてきたからだ。
「まだまだこれからなのに!ちょっと、シンちゃん!」
久々の熱い夜にマジックは一晩中でもヤル気満々だったのだが、生憎疲労困憊だったシンタローは1回でダウンしそのまま夢の中に直行したのだ。
どんなに肩を揺らしても一向に起きる気配はない。
「あーぁ、コレ・・・どうしてくれるの、シンちゃん」
事後のシンタローの寝姿に反応を示しはじめている己のモノをみて、小さく溜息を吐く。
だがもうどうしようもないのだ。
シンタローはぐっすり寝込んでいて朝まで決して起きないだろう。
無防備に眠るシンタローの体の後始末をし部屋まで抱いて運びベットに横たえるという、いつもならおいしい作業も今夜のマジックには拷問にも近く、気が遠くなりそうなほどの我慢を強いられたのだった。
結局。
眠るシンタローを横目に猛るモノをどう処理したのかは、マジックのみぞ知る。
|