【 I want to touch you directly (1) 】
 
 
 
 

 
荒い息遣いで満ちた部屋でギシリとベットが鳴った。
全身に愛撫を受けて力が抜けたBJの足を抱え上げ、男がその間に躯を滑り込ませる。
執拗な指戯で柔らかく綻んだ後門に隆々とした性器の先端が宛がう。
手で支えた性器を、逸らすことなく挿入しようと腰にグッと力を込めようとしたとき。
「・・・おい、ちょっと待て」
BJが慌てて身を捩った。
その動きにヌルリと滑った先端が目標から外れる。
「待てるか」
ここまできて今更なにを言い出すのか。
キリコは有無を言わせず続行しようとしたが、抱えた足がバタバタと暴れ始め目標が定められない。
「待てっていってるだろ!」
禿げるんじゃないかと思うほど強く髪をひっばられ、怒鳴りつけられてようやくキリコは動きをとめた。
不機嫌そうに組み敷いた男を見下ろす。
「・・・なんだよ」
「なんだよ、じゃない。なにナマでしようとしてるんだ」
じろりと強い視線で睨みつけられる。
それでも目元は情欲に染まっているから、それはそれで色っぽい。
「あ?」
「ゴムつけろよ、エチケットだろ」
「ああ、ゴムね」
さっきまで与えられる快感についていけず、甘く喘いでいるばかりだったのに。
なんでこんなに目聡いんだ。
というか、なんで気がつくんだ、そんなこと。
キリコは心の中でチッと舌打ちしたが、それは表情に出さない。
「そうだ、さっさとつけろよ」
BJが焦れたように言う。
彼だって盛り上がりまくってて欲しくて仕方がない状況なのだ。
寸止めで苛立っているのはキリコだけではない。
一応、そこまで把握してからキリコは素っ気無く答えた。
「ない」
「なに?」
「ストックが全部なくなった」
だから仕方がないだろう?
そう視線で問いかけるが、BJはそれでは納得しない。
ま、それは当たり前だ。
「じゃ、俺のを使え」
「使えねぇよ。もういいじゃないか、ヤラせろよ」
足を抱えなおし腰を両手で固定して先端を宛がうが、BJはそれを許さず圧し掛かる躯を両手で押しかえす。
「ふざけんなっ、つけろって」
「・・・じゃあ、つけてくれよ」
「なに?」
「俺は別につけなくていい。でもお前さんははつけて欲しい。ならお前がどうにかしろ」
躯を起こし、BJを解放したキリコは開き直ったようにベットの上で胡坐をかいた。
何を言われたか一瞬わからず呆けたBJだったが、ようやく意味が脳に到達する。
怒りと羞恥で顔を赤く染め、ふざけんなと怒鳴りつけようとしたのだが。
開いたままの足の間に白い手が伸びて、後門をするりと撫でた。
ビクリと反応するのを楽しむように、指がゆっくりと差し入れられる。
既に蕩けているその場所は簡単に男の指を三本咥え込んだ。
「あっ!」
快楽に反り返る躯。
遠慮なく前立腺を指先で掠らせながら、擬似セックスのように指を激しく出入りさせる。
「欲しくないのか?」
胡坐をかいたまま上半身を倒して、BJの耳元で甘く囁きかける。
さっきは既に挿入直前だったのだ。躯はキリコを貪欲に欲しがっている。
指なんかじゃなく、もっと大きく堅いモノで貫かれたい。
普通なら決して届かない奥の奥まで擦られて突かれたい。
「わかった・・・よ」
悔しそうに呟いたBJから指を引き抜く。
腕を掴み引き起こしてやって、ようやくBJは力の抜けた躯を起こした。
のろのろと枕元に置いてあるケースからコンドームを抜き取る。
ふぅ、と大きく息を吐き躯中に溜まっている快楽を少し散らすと、キリコの前に座り込んだ。
そそりたつ凶器をみて無意識に生唾を飲み込む。
キリコが微かに笑ったのを感じ、慌てて軽く頭を振りながら照れ隠しのように少し乱暴な手つきで
取り出したゴムをキリコの性器に装着しようとした。
が。
「ん?んん?」
「・・・」
「このっ、くそうっ」
「・・・痛てぇ」
「我慢しろ、デカイお前のが悪い」
必死になってゴムを広げるが、どうしても被らない。
こめかみに汗をかきながら一生懸命装着させようと頑張るBJだったが。
その努力は空しく、
パン!!
という破裂音で終了してしまった。
「・・・サイズが合わないんだよ」
破れたゴムを呆然とみつめているBJにキリコが言った。
かなり無理された性器がヒリリと少し痛む。
目をまんまるにしてBJが顔をあげると、目の前には眉を顰めたキリコの顔があった。
「さすが外人」
感心して呟くBJをみてキリコは笑った。
なんか素直な様子が可愛らしかったのだ。
「日本じゃなかなか手に入らないからな。国外で買ってストックしとくんだが・・・」
「なんだよ、買い忘れたのか?お前ももう年だからな」
キリコの笑いで正気に戻り、そして男としてちょっとプライドが傷ついたBJは、いつもの毒舌を吐きながら、破れたコンドームをポイっと床に投げ捨てた。
「いや買った。だがお前さん相手に予想外に使いまくったからな」
「なっ」
キリコの言葉にBJの顔は真っ赤に染まった。
確かに最近は抱き合う機会も増えた。そして一夜に交わる回数も。
随分長いこと会ってなかったから、その反動で会えばヤルという獣のような逢瀬が続いていたのだ。
「ストックが尽きた」
「って、なに押し倒してる!」
圧し掛かってきた躯はいとも簡単にBJをベットへ縫いとめた。

 
 
 
 
 

I want to touch you directlyUへ
 

    
 
 
   
 ■なかがき■
 
ヘヘ。阿呆な内容ですみません♪
これじゃ、ドレだけ大きいんだって話ですよね。
以前某誌で『外人に合うサイズが売ってない』ってのを目にした覚えがあったので。
ま、随分前のことだし、
色々と発展している現在はそんなことないのかもしれないけど
ネタに使ってみちゃいました♪(笑)

 
 
 
 

戻る


 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル