ギシッ、ギシッと安物のベッドが壊れそうな勢いで軋む音がする。
それに交ざるのは、獣のような荒い息遣いと、耳を塞ぎたくなるほど厭らしい水音。
そして。
「あぁっ、や、じげっ」
体を揺すぶられて。
「あっ、あっ、あっ、んんっ」
胎内を擦り上げられ。
「ひっ、あぁ、ふかっ、あっっぅん」
串刺しにされ貫かれる度。
「やっ、だめ、だっ、ああぁーーーッ」
次元の動きに合わせて迸る悲鳴にも似た女のような喘ぎ声。
誰が発しているかもわからない、厭らしく快感だけを乗せた声は壁に反射して部屋中に響き渡る。
ああ、まるで出来の悪いポルノ。
ほんの僅かに残った思考力はそんな言葉を脳裏に浮かばせるが、ただそれだけ。
どろどろに溶けて快楽にのまれた五右エ門はひたすらに嬌声をあげ続けた。
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