ソファーの上でダラケテいる相棒がひとり。
いるはずのもうひとり相棒の姿はない。
不二子を交えて次の計画内容の説明をする予定であることは伝えていたのだが。
「五右エ門は?」
「さっき不二子と駅弁大会に行ったぜ」
「不二子ちゃん、もう来たのか?ってか、えきべんたいかい!?」
「・・・そこのデパートでや」
「デパートで!?それって公開プレイ?!五右エ門め!俺を差し置いて不二子ちゃんと!?」
「オイ」
「わーってるって。全国美味いもの駅弁大会だろ」
日本のデパートではよくある催しだ。
遠出しなくても各地方の名物弁当が手に入るということで人気が高い。
五右エ門は喜びそうだし、なんだかんだ言って不二子も女だ。こういうものを好みそうである。
ふたり仲良く出かけたことは微笑ましくもあり、ちょっと悔しくもある。
「そういやおまえ、ヤったことある?」
「・・・なにをだ」
唇を尖らし拗ねた様子を見せていたのが一転、満面の笑みを浮かべたルパンはどうせ碌なことを言い出さない。
次元は少し警戒しつつも一応返事してやる。
「五右エ門と駅弁」
やっぱり下世話だった。
次元は無視を決め込もうと、ソファーに深く沈みこもうとしたのだが。
「やっぱヤったことないかー。あの体位って腕力も体力いるもんな。次元にゃムリか」
聞き捨てならない。
「ムリじゃねぇよ」
「あの筋肉質の60キロの身体を抱えて腰振るんだぜー?できんの?」
出来んの?と聞かれて次元は想像する。
全裸でもいいが、着衣が乱れている状態でもいい。
細いが筋肉質の足を広げて両手で抱えあげる。
落とされまいと五右エ門は必死になって抱きついてくるだろう。
先端を宛がい腕をゆっくり下ろせば、じりじりと埋まっていくはずだ。
奥の奥までずっくり挿入すれば、串刺しなり逃げらない五右エ門は仰け反り喘ぐだろう。
その身体を乱暴に揺さぶって、同時に思いっきり突き上げて。
好きなように蹂躙する。
ゴクリ。
次元の喉がなった。
駅弁の体勢をとるくらいはわけないが、持続して責め立てるにはそれなりの体力がいる。
「・・・腕力と下半身を重点的に鍛えるか」
色欲に取り付かれた様子の相棒を呆れたように見て、ルパンは「ま、頑張れよ」とエールを送ってやり、心の中で『ごめん、五右エ門』と謝った。
あまり悪いとは思ってないが、まあ一応。
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