ヒィヒィと死ぬ間際のようなかぼそい声を喉の奥から漏れさせている五右エ門の体は、既に汗塗れだ。
本人の汗とポタポタと滴り落ちる次元の汗。
綺麗に反った背骨に添って、混じりあった汗が筋をつけて流れていく。
ずんと腰を進めば、繋がった場所がぐしゅりと水音を立てる。
ずりと腰を引けば、五右エ門の喘ぎが更に逼迫した色を乗せる。
五右エ門が挿れるときよりも抜くときの方が感じていると気がついたのはいつのことだったか。
同じ内壁の摩擦ではあるものの、排出感が伴う分快感が増すらしい。
根元まで挿入し小刻みに突いて快楽を溜め込ませたあと一気に引き抜くと、五右エ門は小さな悲鳴をあげて達した。
大きく仰け反った背中に背骨がくっきりと浮き上がるのが、妙に色っぽい。
次元は堪らず、絶頂感で息も絶え絶えな五右エ門の体を、再び最奥まで貫いた。
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