リン、リン、と可愛らしい音が響く度に羞恥が湧き上がる。
それでもどうすることも出来ずされるがままに揺さぶられ続ける。

  

 
 
■鈴が鳴る夜■
 
 
 
 

 
尻を高くあげ獣の体位。
晒された秘所は固く猛った凶器に貫かれている。
掻き混ぜられる度に、突き上げられる度に、電流のような快感が秘所から躯中を駆け巡る。
あまりの快感と激しさに無意識に逃げようとする腰を逞しい手がガッシリと攫み固定している。
好きなように掘られて犯されて、逃げることも叶わずひたすら与えられる快楽に翻弄される。

パンパン、とふたりの股間と尻が打ち合う音。
ジュクジュク、と結合部から洩れる湿った水音。
はぁはぁ、と吐かれる荒々しい息遣いはどちらのものなのか。

そんな性交に伴ういつもの音に、聞きなれぬこの場にそぐわない音が混じる。

腕に力が入らず躯を支えることが出来なくなった五右エ門は前身を寝台に押し当てて腰だけを突き出していた。
暫くすると次元の動きが緩慢になる。
痛いくらいに激しかった突き上げが止まり、硬い凶器が体内をゆっくりと掻きまわし始めた。
円を描くように腰を廻しながら、五右エ門の腹に手を回しグイッと引き寄せる。
躯を引き上げられて、五右エ門の前身は寝台から離れた。
背中を丸くし寝台についた両腕と頭で自分の躯を支えた状態になる。

次元の攻めが穏やかになり、五右エ門はようやく一息ついた。
凶暴な凶器は嵌ったままで快楽を与え続けてはいるが、息が出来ぬほどの激しさは今はない。
衝撃と快感に耐えるため固く瞑っていた目をうっすらと開く。

その途端に目に飛び込んできたものにカッと強い羞恥が湧きあがる。
今の体位で五右エ門に見える光景といえば、後ろにいる次元の足と自分の躯。
その自分の躯が問題なのだ。

揉まれて紅く腫れ尖った乳首。
触れられていないのに腹につく程反り返った性器。

だが、それらが羞恥を煽るのではない。
性交のときには見慣れた物だ。
恥かしくないとは言わないが、深い羞恥を煽るほどのものではない。
ではなにが居たたまれないほど羞恥を煽るのかというと。
それは、鈴。
振ればリンリンと可愛らしい音を響かせるあの鈴。
紐の先に結ばれた鈴が揺れる度に、小さな音を響かせる度に、五右エ門を羞恥と快楽へ落とし込むのだ。

固く尖った乳首に結ばれた細い紐が重力に引き寄せられ垂れ下がっている。
その先で小さい鈴が揺れてリンリンと音を鳴らす。
その揺れはダイレクトに乳首へ伝わりジンジンとした快楽を与えてくる。

反り返った性器の先端の括れも紐で縛られている。
垂れ下がった紐の先には、やはり同じく鈴がついている。
しかし、この鈴は鳴らない。
次元に突き上げられ激しく揺らされても微かに鈍い音を立てるだけだ。
鳴らない鈴なわけではない。乳首の先にある鈴より幾回りも大きいとはいえ普通の鈴だ。
だが、鳴らない。
先走りが溢れて糸と伝って落ち、鈴を液塗れにしているのだ。
精液で濡れた鈴は鳴らず、ぶらぶらと揺れ敏感な括れ部分を糸で擦らせる。

躯の部位を痛いくらいに縛られて、紐の先端には鈴がつけられている。
鳴る鈴も鳴らない鈴も自分の淫らさを強調しているようで、五右エ門は恥かしくて恥かしくて仕方がない。
だが、それを凌駕するほどに身を包むのは。

興奮。

縛られて己の淫乱さを見せ付けられて、これ以上ない程興奮する。
躯が昂ぶり、思考が快楽を追う方向だけに向けられる。

五右エ門の精液を溜め込み重さを増した大きな鈴がブランと大きく揺れた。
次元は自らが抱く男の感情や躯の変化に敏感だ。
躯の熱さで、体内に埋め込んだ凶器で、外側から内側からすべてを感じ取る。

思考も躯もすべて支配するために。
次元は腰を前後に振りはじめた。

鈴が大きく弧を描きだす。
リンリンと可愛い音が忙しなく鳴る。
揺れる振動で五右エ門の性器がブラブラと揺れる。
次元の動きに合わせて五右エ門の腰も蠢きだす。

躯の奥底に熱い飛沫を注ぎ込まれたくて仕方がない。
そんな気持ちが伝わったのか突き上げが強くなる。
凶器に拓かれ貫かれ、肉壁が燃えるように熱くなり収縮を繰り返す。
引き抜かれる度に逃さないと絡みつき、最奥まで貫かれる度に悦びに締め付ける。
寝台が軋む。今にも壊れそうだ。
その音さえ五右エ門を欲情させ興奮させる。

肌が打ち合う音も。
秘所と凶器の間から洩れる水音も。
荒い息使いも。
甘い悲鳴のような嬌声も。

鈴の音に合わせてひとつの淫らな音楽となる。

凶器に狂わされて。
音にさえ善がる。

躯中を高速でめぐる快感が出口を求めて一箇所に集まってくる。
ぶるりと躯を震わすと、ブルンと揺れた性器から、精液となった快感が体外に吐き出された。
と、同時に。
凶器が大きく膨らみ、五右エ門の奥底へ精液がドクドクと注ぎ込まれた。



たっぷりと精液を吐き出した凶器が引き抜かれる。
排出される快感に躯をひくつかせながら、五右エ門はベッドに崩れ落ちた。
ヒクヒクと秘所がイヤらしく収縮しているのが感じる。
そこに何かが押し当てられる。
次元のモノとは違う、冷たく硬い何かが。
快楽で朦朧とした頭はすぐには働かず、のろのろと視線を下肢へ移した。
次元は手を持ち上げてそれをみせつけるように振った。

リン。

と一段と大きく綺麗な音が鳴った。
次元の手で握り込めない程大きさの鈴だ。

五右エ門が見たのを確認すると妖しげに楽しげに微笑んで次元は手を下ろす。
秘所に冷たく硬いものが再び押し付けられたかと思うと、強い力で押し込まれた。
交わったばかりで緩んだ秘所はじわじわと広がり、それを受け入れる。
動かぬ躯で逃れようとするがそれを許す次元ではない。
あっという間に大きな鈴は五右エ門の体内に挿入されてしまった。

無機質な存在に理性を取り戻した五右エ門を次元は引き起こした。
肉壁は鈴を締め付け、ぎゅりゅりと鈴が回る。
そして体内でチリンと音が鳴った。

あっ、と仰け反った躯を次元は強く抱きこんだ。
動く度に躯の内外で鈴が鳴る。
その振動は知らなかった新たな快楽を生み、五右エ門の躯を再び昂ぶらせ始めた。



鈴の鳴る夜は、終わることを知らない。
 


 
 
 

■SUZUNO NARUYORU■
   

    
 
 
   
 ■あとがき■
ちょっとクリスマスっぽく。
あ、今「どこが?」という突っ込みが聞こえた・・・(幻聴?)

実はコレ、リサイクル小説です。エヘv
以前、他ジャンルで書いたものをジゲゴエバージョンに修正してみました。
手抜きですみませーん(^^;)

 
 

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