■悪戯■
 
 
 
 

次の仕事の準備だと言ってルパンと次元は出かけていき、アジトには五右エ門ひとり残った。
ひとりでも規則正しい生活を変えない侍は、食事を作って食べ、風呂に入り、自室で本を読んだあと就寝した。
のだが。

ずっしりとした重みで五右エ門は目を覚ました。
覚えのある重さ。誰だかすぐにわかりはしたが相手にするつもりは更々ない。
「・・・自室で寝ろ、次元」
目もあけずに圧し掛かっている人物を手で払う。
だが、いつもと違う服の感触に五右エ門はふと目をあけた。
消したはずの明かりはすでに煌々とつけられているので、目の前の人物の姿をはっきりと見ることができた。
「・・・・・・・・・は?」
自分を凝視する五右エ門をみて、男は満足気に微笑んだ。
男の白い顔を縁取る長めの黒髪がサラリと肩を滑り落ちる。
「ようやく起きたのか?」
クスリと小さく笑って唇を寄せてくる男の顔を五右エ門は呆然とみつめる。
それにかまわず男はやわらかく唇を重ねたあと、ぬるりと舌を差し込んできた。
「やっ、やめろっ」
両手を突き出して押し返す。男の着物が肌蹴て白い肩が露になった。
五右エ門の抵抗に少し驚いた表情を浮かべたものの、すぐに悪戯気に微笑んで男は体を起こし、五右エ門の上に馬乗りになった。
そして、自らの胸元にスルリと手を差し込む。
白い手が白い胸をゆっくりと這う。
指先が尖りの先端を掠めると「ん」と小さく鼻にかかった声をあげて腰を揺らした。
男をみあげる五右エ門の顔が真っ赤に染まる。
深い羞恥と微かな怒りで。
そんな五右エ門をみつめながら、男は恍惚としたいやらしい表情を浮かべ腰紐をといた。
緩んだ袴の下に白い足と褌がみえる。
男の手がゆっくりと男自身の股間に差し伸べられる。褌を上からそっと握りこもうとしているのだ。
五右エ門は自分に跨る男の両手首を掴んだ。
「なぜ邪魔をするのだ?」
「おぬし・・・」
「拙者は気持ちよくなりたいのだ、邪魔をするな五右エ門」
誰よりも聞きなれた声、そして誰よりも見慣れた顔。
それなのに声色も浮かべている表情も五右エ門にははじめて見るものだった。
淫らでいやらしい。発情しているのが一目でわかるソレ。
「それとも、おぬしがヤってくれるのか?拙者を貫いて突きまくってくれると?」
両手の自由が利かない男は体を前へ倒し、五右エ門へその顔を近づる。
そして五右エ門の股間の上にある腰をいやらしく蠢かせた。

「悪趣味だぞ、次元!!!」
五右エ門は堪らず大声で叫び自分を覗き込んでいる男・・・顔も姿もまったく自分と同じ男の顔から、マスクを剥ぎ取った。
現れたのは髭を生やした浅黒い男の顔。
「あっ、なんでとっちまうんだ」
「なんで、ではない!おぬし、何を考えておるのだ!!」
「なにって・・・すげえ出来のいい変装だったからさ、おまえにみせてやろうと思ってさ」
「だからなぜこんなことをする必要があるっ」
五右エ門そっくりに変装した次元は本人の目の前でいやらしい仕草を繰り広げていたのだ。
「だからさ。いつものいやらしいおまえの姿をおまえ自身にみせてやろうと思ったんだよ」
「なっ」
くすくす笑いながら次元は自分の胸元を掴み、首より下に残った変装をベリッと剥ぎ取った。
「自分自身とヤるのも一興だと思うんだけどな。五右エ門と五右エ門。興奮しねぇか?」
変装の下は何も着ていなかったのか、逞しい、いつも通りの浅黒い肌をあらわにした次元は、五右エ門の手首を掴み布団に縫いとめた。
「せぬ」
「そうか?そのわりに・・・反応してるぜ?」
グリリと押し付けられたモノは2本ともすでに通常の形態ではなかった。
黙り込んだ五右エ門に覆いかぶると次元は遠慮なく白い首筋に顔を埋める。
「・・・では、今度は拙者がおぬしに変装してやろう」
口調は怒ったようなものではあったが、五右エ門は抵抗せずに次元の愛撫を受け入れたのだった。

 
 
 
 
 

■ITAZURA■
   

    
 
 
   
 ■あとがき■

2年前の5月5日に
「5月5日はゴエ×ゴエの日〜〜vv」
とか言いながら日記に掲載したSSを
加筆修正しました。

まあ、ゴエゴエというよりゴエゴエ風味って感じですが(笑)
でも、ゴエゴエって萌えますよね!?
ヤってる方もヤられている方もゴエなんて
どんなパラダイスvv<バカ



 
 
 

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