■夢十夜 〜第一夜〜■
 
 
 

 
白い腕が絡みつく。
肩を滑り脇腹をなぞり腹筋を撫で隆々と勃起したものに手を伸ばす。
黒い髪が絡みつく。
首筋を擽り胸板を滑り下肢を包み込む。
普段は刀を握っている長い指が器用に蠢き擦りあげてくる。
薄い唇が開き期待に打ち震える亀頭を咥えこんだ。
寝転ぶ浅黒い躯の上で蠢く白い肢体、打ち乱れる黒髪。
隙間から覗く紅い舌がなんて扇情的なことか。
ゾクゾクとした快感が躯を貫く。
女と違う、細いが堅い筋肉質の躯。
喘ぐ声も女の甲高い声でなく、低い男の声だ。
それなのに、女のように、いや女以上の妖かしさを放っている。
性器を咥えて奉仕する表情は見ているだけでイキそうになる。
これ以上ないほどギンギンになった性器から唇を離し愛しそうに撫でた。
うっとりとした欲情に染まった顔。
白い躯がスルリと起き上がり、勃起した性器の上に跨った。
少し薄めの陰毛に覆われた股間にある性器は腹に付くほど反り返っている。
なんて淫らで綺麗なんだ。
そそり立つ性器に指を添え固定してゆっくりと腰を下ろしていく。
じわじわと先端から根元にかけて熱く濡れた肉に包まれていく。
締め付けの強さとざわめく肉襞の動きに我慢できず、跨る躯を欲望のままに突き上げる。
「ああ、次元っ、イイッ」
上下に大きく揺れ動きながら五右エ門が甘い嬌声を発した。



ガバッ、と次元は起き上がった。
心臓がバクバクといっている。
辺りを見渡して、自分が真昼間のリビングのソファーの上で転寝をしていたことに気がついた。
股間が痛いくらいにスラックスを持ち上げているのがわかる。
「なんて夢を見ちまったんだ・・・」
頭を抱えて呟く次元にひとつの気配が近づく。
「どうしたのだ?」
ドキンと心臓が跳ねる。
たった今まで夢の中で淫らな痴態を演じていた男だ。
仲間なのに相棒なのにあんな夢をみて。
罪悪感で顔が見れない。
「ああ、こんなになって・・・拙者が慰めてやろう」
俯いた次元の視界に白い手が伸びてくるのがみえた。
指がそっとジッパーにかかりゆっくりと引き下げていく。
「なっ!?」
驚いて体を引きながら顔をあげると、妖しい微笑みを浮かべた五右エ門の顔が目の前にあった。
指の動きは止まらず、勃起した性器をスラックスから引き出した。
「ご、五右エ門っ」
五右エ門は全裸だった。
何度か次元の性器を擦りあげ、その大きさを確認して満足気に笑う。
五右エ門の手が躯が離れていく。
追うように手を伸ばす次元に背を向けるとそのまま四つんばいになった。
尻を高く掲げ、自らの手で双丘を割り開く。
薄桃色の小さな孔がヒクヒクと収縮して次元を誘っている。
「次元・・・来て」
欲情に染まった甘くねだる声。
次元は細い腰を両手で固定すると、ひくつく孔に自分の性器を突きこんだ。
「ああああーーーーーっ」
快楽に満ちた声が響く。
先端から根元にかけて熱く濡れた肉に包まれて信じられないほど気持ちいい。
締め付けの強さとざわめく肉襞の動きに我慢できず、次元は獣のように腰を前後に振りだした。



「うはっ」
ハッと目が覚める。
心臓の音と自分が吐き出す荒い息が頭の中にガンガンと響く。
「ゆ、夢っ?」
どこからどこまでが夢だったのか。
夢から覚めたと思ったのも夢だったのか。
今は現実なのか、それともまだ夢の中なのか。

仲間で、それも男である五右エ門を抱く夢。
なんでこんな夢を見てしまったのか次元にはわかっていた。
五右エ門に欲情する自分。
それを抑えに抑え続けた鬱憤がとうとう爆発し、夢にみてしまったのだろう。
ただわからないのは、なぜ自分が五右エ門をこれほど欲するのかということだ。
「ちくしょうっ」
このままでは夢と現実の境目が曖昧になってしまう。



次元は頭を抱え、悲痛な声で叫びながら拳をベットに叩きつけた。
 
 
 
 
 

■YUMEJUUYA-DAIITIYA-■
   

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