指が小さな躯を這う度に。
震える雄を擦りあげる度に。
狭い道を通り抜けて最奥を突く度に。
その唇から無意識に洩れる言葉が。

私の心を冷たく貫くのだ。
  
  
  
■言葉の意味■
  
  
  
月の綺麗な真夜中。
寝台のうえで恋人達の逢瀬が始まる。

何も身に纏わず生まれたままの姿で。
ふたつの白い躯が絡み合う。

肌を滑らせるだけの愛撫と優しい口付けで始まった行為も。
時間と共に狂おしいくらい激しいものへと変化していく。

胸の飾りを捏ねるように強弱をつけて揉まれて。
トロトロと先走りを流し続ける雄を握り込まれて上下に擦られる。
躯中至るところに紅い所有の証を散らばらせているフロドは
シーツの海の中で深い快楽に躯をくねらせていた。

「あっ、レゴラスぅ・・・い、ゃっ」

蕾む秘門の周りを円を描くように弄っていたエルフの指が、
絡めたフロドの精液のぬめりを借りて、体内に侵入していく。
手淫によって一度達したフロドの躯は更なる快楽を求めているのか。
秘肉はレゴラスの指を締め付け絡み付いてくる。

その動きを楽しみつつ指を増やし蠢かせる。
よく知ったフロドの一番感じる箇所を指先でひっかくと小さな躯が仰け反った。

「い、いやぁ!!!」

フロドの悲鳴のような嬌声が寝室に響いた。
快楽に波打っている小さな躯を見下ろして恋人の乱れる様を楽しんでいたレゴラスは少し眉を顰めた。
一度精液を吐き出して力を失っていた雄は、再び勃起して天を向いている。
汗と精液で濡れた下肢は、更なる快感を求め無意識に動いている。

それなのに。

柔らかくなった秘肉に指を三本捻じ込む。
レゴラスの雄に比べればまだまだ満たされる太さではない。
その指を激しく出し入れすると、くちゅくちゅと粟だった音が鳴り響く。
荒い息の中、フロドの眦から生理的な涙がひとつぶ流れ落ちる。
体内を侵される快感。
指で擦られる度に痺れるような快楽がフロドの躯を貫くのだ。

「やっ、もうっ・・・やめっ・・・」

泣き声に近いフロドの喘ぎを聞いてレゴラスは指を秘門から引き抜いた。
とまった愛撫にフロドの躯が弛緩し、その唇から大きく息が吐かれた。

レゴラスはフロドの両脇に両手を差し入れると、その小さな躯を引き起こす。
そしてそのまま自らも寝台に座すると、フロドの両足を広げてさせ自分の両足にかけさせた。
大きく足を広げ、対面した状態。
お互いの顔も胸も下肢も。すべてを見ることが出来る。

「フロド・・・下をみて・・・」

レゴラスの声の導くまま視線を下肢に投げると、フロドを欲しがり勃起したレゴラスの雄が目に入った。
雄雄しく勃ちあがった雄の側面は流れ落ちる先走りでテラテラと光っている。
血管が脈打つのがみえるのではないかと思うほど大きく育った雄の先端は、フロドの秘門に押し当てられていた。

「あっ・・・」

与えられた快楽の強さで霧がかかったようだったフロドの意識が一気に覚醒する。
取らされている体位とリアルに見せ付けられている挿入の瞬間の様に、フロドの顔が羞恥で紅く染まった。

脇に手を差し込み小さな躯を支えていたレゴラスが、フロドの躯をゆっくりと降ろす。
支えなどなくても硬く天井を向いた雄が、柔らかく解された秘門を割り広げていく。
秘門が広がり大きな塊を呑みこんでいく感触。
それと連動して、その様子が視界で捉えられて。

「やっ、やだっ!」

恥ずかしさに耐えられず、フロドは叫ぶと硬く目を閉じた。
同時にレゴラスの動きが止まる。

「フロド、みるんだ。私達が繋がる様を・・・目をそらさずにちゃんと見て。」

思いもよらない言葉とその強い口調にフロドは驚いて目を開いた。
目の前のレゴラスの顔を真剣で。
何かを訴えかけるような顔をしているのに、その瞳には微かな哀しさを浮かばせている。

レゴラスが何を言いたいのかわからない。
でも、レゴラスの真剣な眼差しにその言葉を拒否することは出来なかった。
コクリと唾液を呑みこみ、恐る恐る視線を下肢へ降ろす。

すると再びレゴラスは動き始める。
フロドの躯が降ろされるとゆっくりとゆっくりと結合が深くなっていく。
いやらしく広がり続ける秘門はレゴラスの大きな雄を難なく呑みこんでいく。
結合する様をありありとみせつけられ、その恥ずかしさにフロドの瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。
それでも躯はレゴラスを受け入れることを悦び。
挿入される快感が躯を縦に貫いていく。

「やっ、なん・・・で・・・レゴラス・・・ひっ、ぁぁあっ!!」

ぐちゅりと音を立てて雄が根元まで一気に埋め込まれた。
レゴラスの下肢がフロドの尻にぶつかる。

「フロド・・・拒否しないでっ」

落ちてきた哀しげな声に、フロドは涙で霞む目でレゴラスの顔を見上げたが。
下肢を繋いだままレゴラスはフロドの躯を思いっきり抱きしめる。
フロドの肩に顔を伏せたレゴラスの表情をフロドはみることが出来ない。

「私の愛撫を受ける度、私と交わる度、貴方は"いやだ"と言う・・・」

突然のレゴラスの言葉にフロドは思わず目を見張った。

「本当にいやだと思っている訳でないのはわかっている。
 でもそう言われる度に貴方に酷いことをしているような・・・
 貴方と交わって悦んでいるのは私だけなような気になる・・・」

行為の最中の言葉など気にしたことはなかった。
改めて言われてみれば確かにその言葉をよく使っているような気がする。
勿論それは拒否の意味ではない。別の意味を持っているのだが。
レゴラスを傷つけていたなんて思いもしなかった。
小さなその言葉は少しずつレゴラスの心を傷つけていたのだ。

フロドはそれに気がつき申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

レゴラスはその拒否の言葉を否定するために。
フロドはいやがっていないと。
躯も心も悦んで自分を受け入れてくれているのだと。
フロドに訴えたかったのだ。

「レゴラス・・・ごめんなさい・・・」

フロドは両手をレゴラス背に廻し、大きな躯を強く抱きしめた。
肩に埋まるレゴラスの頭を優しく撫でる。

「でも・・・そういう意味ではないんですよ?」

わかってる、でも・・・とくぐもった声が哀しげに答える。
フロドはちょっと困った顔をして、少し考え込むと。
何かを決意したようにコクリと喉を鳴らし軽く頬を染めた。
そしてレゴラスの耳元で小さく囁いた。

「貴方に愛される度に・・・快感に溺れていく自分が怖くて・・・それがいや・・・なのです」

深い快感に耐え切れなくって。
気が狂いそうな快楽につい否定の言葉を吐いてしまう。

「・・・・・・それって・・・」
「貴方が思っているのと・・・正反対の意味です」

恥ずかしげに小さくフロドが答えた瞬間。
ドクンッ。
と、体内の雄が波打って、一段と大きくなる。

「あっ!」

その刺激にフロドが仰け反ると、レゴラスが顔と躯を起こした。
その表情は幸福感に満ち溢れて悦びに輝いていた。

「そうだったんだ・・・嬉しいよ、フロド」

しがみついたフロドをそのままにレゴラスは腰を突き上げはじめた。
深い交わりが再びはじまる。
今まで以上の激しさを持って。

「ひっ、あぁぁっ」

叫ぶフロドの躯を上下に揺すって、その秘肉を自らの雄で擦りあげる。
側面が擦りあう度に、先端が最奥を突く度に。
信じられない快感がふたりを襲う。

レゴラスはもうフロドの言葉が怖くない。
彼の鳴き声の合間に洩れだす拒否の言葉も。
意味を知ればなんと快い言葉に変わるものなのか。
フロドの快楽の深さを全身で感じつつ。
レゴラスもまたフロドから得る快楽に溺れていった。
  
  
  
  
 
 
  
指が小さな躯を這う度に。
震える雄を擦りあげる度に。
狭い道を通り抜けて最奥を突く度に。
その唇から無意識に洩れる言葉が。

私の心を悦びに震えさせるのだ。 
 
 
 
 
 
 

   
  
 ■あとがき■
りろこ様のサイト「+ACQUA+」の五萬打のお祝いに
無理矢理送りつけた小説ですv
(お祝いというより迷惑メール化してたような^^;)

「挿入してるトコロを見させてる王子」
という、りろこ様の萌え裏画を元に書かせて頂きました♪
こちらのサイト様は小説の題名がすべて英語なので
「The meaning of language」という英題で投稿させて頂きました。
が。うちにはシャレた英語の題名は似合わないので
そのまま日本語の原題でアップです。(笑)

画像を拝見して妄想したときは鬼畜ちっくなレゴラスだったのに
文章にしてみたらこんな感じになってしまいました。
鬼畜度ナシでちょっぴり情けないレゴラスです。(^^;)

私、受けが最中に「イヤ」って言うのが好きなんですよね〜v
「イヤよイヤよも好きのうち」ってやつ?
それに「気持ちよくって溺れそうで怖い」から「イヤ」って
無意識に言っちゃうのってエロくていいと思いませんか!?(嬉々)
  
   

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