「レゴラスってさ・・・エルフのくせにHだよね」



■Hな理由(ワケ)■



セックスというのは生殖行動だ。
少しでも多くの優秀な子孫を残そうとする本能的な行為。

だから。
不老不死の体と永遠に近い命を持つエルフ族には子孫を残そうとする本能が薄いと言われている。
彼らは愛し合っても体を重ねることは少ない。
愛し合い、心が通じ合い、精神的に結びついていればそれで充分なのだ。
体を重ねることは愛を自らの存在すべてで確かめ合う行為であり、ごく自然的なものだが。
そう頻繁に行わなくても構わない。
人間のように衝動的に誰彼構わず発情することもまずありえない。
例え相手が恋人であっても伴侶であっても、発情し激しく求めあう、というのは皆無に近い。

それなのに。

「レゴラスってHだよね」

淡白で性欲の薄い種族のはずなのに。
頻繁にレゴラスはフロドを求めてくる。
毎晩でも抱きたいのをこれでも我慢しているんだよ。
とレゴラスは以前言ったことがある。
体格差があるうえ、男であるフロドにとって同じく男であるレゴラスを受け入れるのはかなり負担がかかる。
そのうえ一度はじめてしまうと、レゴラスの行為は激しい。
はじめはセーブしていても最後には夢中になってフロドを貪るように抱いてしまう。
だから、フロドを壊してしまわないように、あまり負担をかけないように、とレゴラスなりに回数の制御を行っている、らしいのだ。
「私がHだというのならそれはフロドのせいだよ?今まで生きてきてこんなに欲情するなんて一度もなかったんだから。」

ぐったりとしているフロドを抱き寄せながら耳元で囁く。
息は整ってきているが数回立て続けに行われた性交のあとの疲労感で体がほとんど動かないフロドは、
欠片の疲労もみせず未だ元気なレゴラスの様子をみて、少し厭味を込めてこう言ったのだが。
サラリととんでもない言葉を返されて頬を染めた。
羞恥に体ごと横を向いたフロドをレゴラスは後ろから抱きしめた。
ふたりの体がピタリと重なる。

レゴラスの手がゆっくりと動き出し、フロドの体を弄りはじめる。
体のラインに沿って脇から太ももまでをなぞられて、フロドの体がビクリと震えた。
「もう、ぃやっ」
散々抱かれて体力も限界に近い。
フロドが小さく抵抗しながら身を捩るがレゴラスが逃がすはずもなく。
体格差をいかして体全体でフロドを包み込み抵抗を封じ込める。
その間にもレゴラスの手は蠢き続けていた。
乳輪をなぞり輪を縮めながらぷっくりと立った乳首を目指す。
突起に達すると、それを摘みながら緩やかに優しく揉みしだく。
もう片方の手は尻を掴み揉みながら、双丘に忍ばせた指先で先ほどまでレゴラスを呑みこんでいた小さな穴を突付く。

「や、ぁあ、レゴ・・・ラスッ、もうやめて・・・」

何度も行われた行為で快楽に敏感になっている体は、小さな愛撫で簡単に欲情の火が灯ってしまう。
でも体力はもう限界に近くて。
それにこれ以上快楽が続けば気が狂ってしまいそうなのだ。
しかし、フロドは体に力が入らず、小さな抵抗しか出来ない。
それどころか、レゴラスの悪戯を煽るような甘い喘ぎが唇から洩れてしまうのだ。

「私の愛撫に反応して喘ぐフロドの姿や声を聞くのが好きなんだ。」

小さな尻から手を離すと、その手を前へと回す。
既にフロドの性器はレゴラスの愛撫に反応してゆるりと勃ちあがりはじめている。
快楽に素直なフロドの体。それから逃れようとする小さな理性。
その正反対の反応がレゴラスの欲情をより煽ることをフロドは気がついていない。

何度も精液を吐き続け、もうカラッポだと思うのに、先端からは新しい液が洩れはじめている。
レゴラスに握り込まれて擦られて、滑る感触にその事実を突きつけられてフロドは自分の体の淫らさに羞恥した。
側面を摩擦されながら、先端を押し広げるように指が立てられる。
その強烈な快感にフロドの腰が逃げるように後ろへ引かれた。
まるでそれを待っていたかのように。
レゴラスの性器が小さい穴を押し広げはじめた。
「やぁ・・・っ!」
前にも後ろにも逃げられず。
フロドは再びレゴラスの性器を身のうちに受け入れさせられる。
じわじわと肉壁を掻き分けて進む性器は、遠慮なく最奥まで達し、根元から先端まですべてを納まってしまった。

「それにフロドの中は信じられないくらい気持ちがいい。」

熱い肉壁を掻き回わそうとレゴラスは円を描くように腰を廻す。
これ以上無理というほど広がった穴の淵が、レゴラスの動きに合わせて柔軟に蠢く。
灼熱の棒で掻き回される感覚は強い快楽に変化してフロドを襲った。

「ひっ、はぁ・・・っうん、あぁぁ!」

フロドの体を引き寄せ強く腕の中に抱きしめる。

「やっ!!ふ、ふかいっ」

深い交わりにフロドの体が大きく仰け反った。
すっかりと硬く勃起した性器を激しく擦りながらもう片手でフロドの腰を抱いて固定すると、
レゴラスは腰を前後に振り出した。
横向きに横たわってフロドを後ろから犯す体位。
フロドの体内に入り込んだ性器はさっきまでとは別の位置にあたり、今までと違う快感をフロドの与える。
位置が違えば締め付けや感触も異なる。
新たな体位は新たな快感をレゴラスにも与えていた。

「すごいよ、フロド・・・蕩けそうだ・・・」

レゴラスの性器が出入りする度に、既に注ぎ込まれていた精液がくちゅくちゅと泡だった音を立て隙間から洩れてくる。
後門から溢れ出すレゴラスの精液は、まるでフロドが分泌している愛液のように思えて興奮が高まる。
反り返った亀頭がフロドの最奥の一点に引っかかる。
その刺激はふたりに深い快感を与えていた。
気持ちよくって抑えが効かない。

「それにフロド。私がHな方が・・・・凄く気持ちよくなれるでしょう?」

欲望のままに腰をスイングし荒い息の中、フロドにそっとレゴラスは囁いた。
既に欲望に捕まって理性を拡散させてしまったフロドは、素直にコクコクと頷いた。
そして自らもレゴラスに合わせて腰を揺らす。

「愛してるよ、フロド。絶対離さない。」
「は、離れないでレゴラス!も、もっと・・・ああっ!!」

フロドの言葉に応えて更に激しくなった動きにフロドは身悶えるしか出来ない。
ふたりは快楽の開放を目指し、お互いの肉体に溺れるように交わり続けた。

 
 
 
 
 

2004/05/03 writing
 

   
  
 ■あとがき■
テーマは題名そのまま、レゴラスがHな理由(笑)
エルフって割りと性欲弱いんじゃないかな〜と個人的には思うのですよ。
理由はまあ、本文通り。
でも。
可愛い可愛いフロド相手だと元が淡白だろうとなんだろうと
野獣のように求めちゃう!求めずにはいられない!!
ってのが萌えなのです〜vv


  
   

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